2017/01/21

水火天満宮の梅と水火の用心|京都知られざる穴場の絶景

菅原道真公を祀る天神社・天満宮は、全国に約1万2千社もあります。947年に創建された総本社の「北野天満宮」よりも古い、923年に創建された日本最初の天満宮が、水火天満宮(すいかてんまんぐう)です。

京都市内にはこのほか、誕生の地と伝わる「菅大臣神社」や「菅原院天満宮神社」、北野天満宮の前身ともいわれる「文子天満宮」などがありますので、天満宮巡りをすることもできます(洛陽天満宮25社巡り)。

水難・火難からお守りくださる天神


菅原道真公といえば、現代では学問の神様として広く信仰されています。水火天満宮は、都の水害・火災を鎮めるために、醍醐天皇の勅願により菅原道真公の神霊を勧請し建立された神社ですので、学業等の他に水難・火難除けで崇敬を集めています。

京都の人々は、度重なる洪水や火災に悩ませられていました。千年以上たった現代でも、近年は豪雨による水害が相次いでおり、いつの時代にも欠かせない神様です。

菅原道真公が愛した梅めぐり

は、阿呼(あこ)と呼ばれていた幼い頃から道真公がこよなく愛した花です。わずか5歳で詠んだ和歌、11歳で作った漢詩にも梅の花が出てきます。

水火天満宮の鳥居は、堀川通沿いと天神公園の2か所にあります。堀川通沿いの鳥居から境内に入ると、右手に紅梅、左手に白梅が迎えてくれます。撮影は1月中旬、左手の白梅は、まだ咲き始めでした。

つぼみも硬いものとほころんでいるものがあり、様々な姿を楽しめます。満開に向かって徐々に姿を変えていく過程を見るのも、美しい花の楽しみのひとつです。

続いて、右手の紅梅。白梅よりもさらに咲き始めといった感じです。花はまだぽつぽつとしか咲いていません。花は開ききっていないものは丸みをおびていて、咲き始めの時期ならではのかわいらしい姿を楽しめます。

梅のほか、境内には紅枝垂れ桜の木が2本あります。小さな神社なので、桜が境内を覆うように咲き誇ります。穴場の桜の名所です。



🌸アクセス
京都市上京区扇町722-10 (堀川通寺ノ内上ル)
バス:京都市営バス 「天神公園前」バス停

🌸ホームページURL
水火天満宮オフィシャルサイト
http://www.suikatenmanguu.com/index.html

🌸公衆トイレ
なし

📷周辺の見所
茶道資料館、宝鏡寺、本法寺、妙蓮寺