毎月25日は縁日で、境内にグルメや骨董などの露店が出店する天神市が開かれ、多くの人でにぎわいます。また、この日は特別に宝物殿が公開(有料)されます。縁日は、菅原道真公の誕生日の6月25日と亡くなられた2月25日に由来しています。
楼門でジャンボ干支絵馬がお出迎え
ひときわ大きい一の鳥居から楼門へ進むと、ジャンボ干支絵馬が掲げられていました。この大絵馬は毎年12月上旬に楼門に取り付けられるので、京都の師走の風物詩として知られています。
シャンボ絵馬は、釘は一本も使われていません。神職や宮大工が重さ100kgを超える巨大な絵馬を運び込み、楼門に取り付けます。絵馬は1月25日まで掲げられます。
梅の香りは開花直後の朝が最高
北野天満宮といえば、道真公がこよなく愛した梅の名所です。撮影した1月中旬、宝物殿の前にある白梅は、もう満開近くまで咲いていました。境内には梅苑を含め50種、約1500本の梅の木があり、品種の多さ、木の数ともに京都髄一です。
毎年、梅の開花に合わせて1月下旬か2月上旬ころから梅苑が公開されます。有料ですが、茶屋でお茶と茶菓子をいただけます。梅の間を縫うように延びる散策路を歩けば、梅の香りに包まれます。
梅苑以外にも境内の至る所で梅の花を見ることができます。「飛梅伝説」が伝わる本殿前の御神木の梅「紅和魂梅(べにわこんばい)」は、樹齢300年以上と推定されています。
撮影した1月下旬、絵馬所の前にある早咲きの寒紅梅は、もう見頃を迎えていました。花王の研究によると、梅の花は「開花直後の朝に最も香気量が多く、フレッシュな香りを放つ」ので、参拝者の少ない朝の訪問をおすすめします。
梅の開花の状況は、北野天満宮のTwitterやFacebookで発信されています。梅は、3月末頃まで楽しめます。
裏の社も併せてお参りするのが習わし
国宝の本殿で参拝したら、本殿の裏へまわります。摂社や末社がありますが、本殿の背面にも三柱の神様が祀られています。道真公の御神座と背中合わせの御神座「御后三柱(ごこうのみはしら)」で祀られているのは、道真公の御先祖の天穂日命、祖父の菅原清公、父の菅原是善の三柱の神様です。
撮影の少し前に積雪があったので、屋根にまだ少し雪が残っていました。京都市中心部での積雪は年に数日しかありませんので、京都の雪化粧を見られたあなたはラッキーです。
🌸アクセス
京都市上京区馬喰町
バス:京都市営バス「北野天満宮前」バス停
電車:京福電気鉄道/北野線「北野白梅町駅」(東へ徒歩6分)
🌸ホームページURL
北野天満宮オフィシャルサイト
http://kitanotenmangu.or.jp/index.php
北野天満宮Facebook
https://www.facebook.com/kitanotenmangu
🌸公衆トイレ
あり(普通)
📷周辺の見所
平野神社、上七軒、大将軍八神社、千本釈迦堂(大報恩寺)