2017/01/28

清凉寺の梅と湯豆腐ランチ|京都知られざる穴場の絶景

清凉寺(せいりょうじ)は、嵯峨釈迦堂とも呼ばれる浄土宗の寺院です。源氏物語の主人公光源氏のモデルとされる源融(みなもとのとおる)の山荘「棲霞観」の跡に立っています。

嵐山の方向から来ると、2階建で上層にも下層にも屋根のある二重門の仁王門が見えてきます。「嵯峨野の顔」とも称される仁王門をくぐると、嵯峨野エリアではひときわ広い境内に出ます。

本山級の風格を備える広い屋根の本堂

広い境内には、本瓦葺きのゆったりした姿をした本堂(釈迦堂)、阿弥陀堂や多宝塔などが配置されています。本堂には、本尊の釈迦如来立像(国宝)を安置しています。本尊の胎内には絹製の五臓六腑が納められていたことから、お釈迦様の生きている姿を伝えた「生身の釈迦」と呼ばれています。

本堂の拝観は有料ですが、本堂のほかに大方丈や、その前庭の小堀遠州の作庭とされる枯山水庭園を拝観できます。霊宝館の特別公開(4月・5月、10月・11月)は別料金で、旧棲霞寺本尊の阿弥陀三尊像などの国宝や重要文化財が公開されます。

梅を愛でた後は至福の湯豆腐ランチへ

本堂の右手(東側)には阿弥陀堂があり、その周囲には梅の木があります。本堂や阿弥陀堂と梅の花との競演は、実に素晴らしい光景です。撮影した1月下旬、阿弥陀堂前の紅梅は咲き始めですが、白梅はもう少しで見頃という感じでした。

また、境内には、京料理ゆどうふ店「竹仙」があります。繁忙期には観光客が行列をなして買い求める老舗豆腐店「森嘉」の豆腐を使用した湯豆腐などを味わえます。森嘉は、仁王門を出て東へすぐの場所に店を構えています。


多宝塔の前には、紅梅があります。こちらの梅は、まだぽつぽつと花を付けているだけでした。多宝塔の周辺は、紅葉もきれいです。多宝塔の裏手には、源融の父の嵯峨天皇、檀林皇后、源融の塔が並んでいます。

清凉寺の境内のあちこちに梅の木が植えられていますが、ガイドブックでは梅の名所として紹介されていない穴場の名所です。梅の花が咲く時期は観光客は少なく、心静かに京都の美の絶景を味わうことができます。



🌸アクセス
京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
バス:京都市営バス・京都バス「嵯峨釈迦堂前」(西へ徒歩2分)

🌸ホームページ
清凉寺(嵯峨釈迦堂)オフィシャルサイト
http://seiryoji.or.jp/

🌸公衆トイレ
あり(きれい)

📷周辺の見所
宝筐院、大覚寺、二尊院、常寂光寺、祇王寺