2017/03/19

淀水路と早咲きの河津桜|京都知られざる穴場の絶景

京都にひと足早く桜の季節がやってくる名所があります。伏見区の淀(よど)にある淀水路沿いで、河津桜(カワヅザクラ)が咲きます。年々知名度が上がっています。

河津桜は、伊豆半島静岡県河津町に原木がある桜です。ご当地の河津町では2月中旬頃から見頃になりますが、淀ではそれより少し後に見頃を迎えます。

最初は2本、地元住民らが育んだ桜

淀水路があるのは、JRAの京都競馬場の南です。最寄駅は、京阪電車の淀駅です。北出口から出ると、ノボリや貼り紙の矢印で淀水路の河津桜までの案内があります。

河津桜は、紫紅色一重咲、わりと大きめの花を咲かせます。早咲きの大島桜系寒緋桜系の自然交配種と推定されています。開花から約1カ月もの間咲き続けます。

淀水路やその周辺には、河津桜が約200本あるとのこと。地域住民でつくる「淀さくらを育てる会」が、2002年から植樹されています。

最初は2本の植樹から始められ、毎年少しずつ苗木を増やしていかれたそうです。淀の名所にしようという地域の方々のまちおこしへの強い思いが伝わってきます。

おかげさまでこうして桜並木を楽しむことができるので、ありがたいことです。そんな淀水路の河津桜の背景を知った方は、ぜひ淀でお金を使ってあげてください。

河津桜は、日当たり良く暖かい場所を好むので、寒さの影響で開花が遅れることがあります。


ご覧のとおり、花の密度がすごいです。鮮やかで濃いピンクは、周囲の緑や植えられている菜の花とよく合います。

淀水路の桜並木は、ゆっくり歩いても30分もかかりません。桜並木を下流(京阪電車の高架に近い方)に進むほど、桜の木が大きくなります。

河津桜が終わった後も枝垂れ桜やソメイヨシノが咲きます。足元には、これまた地元の方が植えられた花が咲いています。

淀水路には、若い女性や外国人観光客の姿も見られます。淀といえば競馬場だけでなく、河津桜というイメージが定着するのもそう遠くない未来かもしれません。



🌸アクセス
京都市伏見区淀木津町、淀新町
電車:京阪電気鉄道京阪帆船「淀駅」徒歩10分

🌸ホームページURL
なし

🌸公衆トイレ
なし

🌸周辺の見所
淀城跡公園、與杼神社、妙教寺