車折神社の御祭神である清原頼業(きよはらのよりなり)公は、平安時代後期の著名な儒学者です。学業成就はもとより、金運や良縁など様々なご利益をいただけます。
桜の名所は梅も美しい
芸能神社に参拝する前に、車折神社の神様をまつる本殿に参拝してください。本殿で参拝を終えると、中門前の見事な枝垂れ梅が目に飛び込んできます。
車折神社の前身は、頼業公の菩提を弔うために建てられた廟(びょう)です。生前に頼業公が桜を愛したことから、廟の周りに多くの桜の木が植えられました。
春になると桜の花が咲き乱れることから、桜の宮と称されるほどでした。現在も早咲きの桜から遅咲きの桜まで約15種、40本の桜のある桜の名所です。
上の写真は、京都で唯一、清少納言を祀る清少納言社の横の桜です。例年3月中旬が見頃です。小さい神社に次々と人が来るので、人を入れずに写真を撮るのは一苦労です。
上の写真は、芸能神社の横にある鳥居と河津桜(かわづざくら)です。河津桜は、早咲きの桜で枝垂れ梅が見頃を迎える頃に咲き始め、3月上旬頃に見頃を迎えます。
鳥居の向こうには、名前の書かれた朱塗りの玉垣がずらっと並んでいます。意外に安い(?)1枚13,000円で、奉納すれば2年間掲出されます。
上の写真は、社号柱の近くにある寒緋桜(かんひざくら)です。濃紅色の花が鮮やかな桜です。普通の桜より開花は早く、例年3月中旬に見頃を迎えます。
梅と同時期に早咲きの桜を楽しめることが分かっていただけたと思います。4月上旬にかけて品種の異なる桜が順番に咲き、中でも3月下旬に見頃を迎える日本画家の冨田渓仙が奉納した渓仙桜が有名です。
中門前では、アセビ(馬酔木)が穂になって白い花を咲かせていました。馬酔木の由来は、馬が食べると毒で酔ったような状態になるからだそうです。
京福電鉄の車折神社駅で下車すると、目の前は車折神社の裏参道です。観光客で混雑する前の穴場となる朝に、途中下車して一足早く春の花咲く車折神社を訪れてみてください。
🌸アクセス
京都市右京区嵯峨朝日町23
バス:京都市バス・京都バス「車折神社前」 北へ徒歩約3分
電車:京福電鉄嵐山本線「車折神社駅」すぐ
🌸ホームページURL
車折神社オフィシャルサイト
http://www.kurumazakijinja.or.jp/
🌸公衆トイレ
あり
🌸周辺の見所
鹿王院