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2017/02/11

轉法輪寺の大佛様と竜宮門|京都知られざる穴場の絶景

轉法輪寺(でんぽうりんじ)は、世界遺産の仁和寺のすぐ近くにある浄土宗の寺です。仁和寺の東門から出て、世界遺産の龍安寺へ向かう道の途中にあります。

普段は非公開ですが、事前に電話で予約すれば本堂を参拝できます。2月は半ば頃から涅槃図を特別公開されている(要確認)ため、事前予約は不要です。

大佛様に会える極楽世界への入口

駐車場を抜けて、鐘楼が楼門と一体化した鐘楼門をくぐります。白い漆喰が目を引くこの門には、重さ約4トンもの大きな梵鐘が吊るされています。

轉法輪寺ではこの門を竜宮城のような姿と表現されています。大晦日に限り鐘楼門の階上に上がって、鐘をつくことができます。鐘をついたら、本堂で新年のお参りができます。

撮影の2月中旬、京都市内でも積雪があり、本堂の前で咲いていたサザンカ(山茶花)に雪が積もっていました。

京都市内の中心部では積雪が少なく、雪はほとんど湿雪ですので、翌日すぐに溶けてしまいます。古都の雪景色を見られるのは、年に数日ですので見られた方はとてもラッキーです。

涅槃図の特別公開は盛況で、ご住職による絵解き説法の時間に合わせてこられる方が多いようです。 轉法輪寺の涅槃図は、1764年の作で縦5.3m、幅3.9mと大きなものです。作者は不明です。

損傷が目立つようになったため、1年半かけて修復されました。文化財に指定されていないので、写真撮影もOKとのことでした。お釈迦様のお姿ですので、掲載は控えます。

住職の法話は堅苦しくなく、テンポが良いので最後まで聞いてもあきません。そして、御室大佛とも呼ばれる身の丈約7.5mあるご本尊の阿彌陀如來座像は、京都で一番大きな木造の座像佛です。

絵解き法話が終わって本堂を出る頃には、雪はすっかり溶けていました。なお、毎年10月に開催される浄土宗寺院大公開の際も予約無しで参拝できます。

仁和寺龍安寺の2つの世界遺産の間にあって、立ち寄れる穴場の名所です。訪れる人は少なく、静かに美しい風景を味わうことができます。



🌸アクセス
京都市右京区龍安寺山田町2番地
バス:京都市営バス「塔ノ下町」バス停 西へ徒歩1分
電車:京福電鉄北野線「御室仁和寺駅」徒歩10分

🌸ホームページURL
轉法輪寺オフィシャルサイト

🌸公衆トイレ
あり

📷周辺の見所
仁和寺、龍安寺、等持院、妙心寺

2017/01/29

大蓮寺の早春の甘い香り|京都知られざる穴場の絶景

大きな蓮(ハス)の寺と書いて大蓮寺(だいれんじ)。東山二条(左京区)にある浄土宗の小さな寺院です。寺名のとおり、6月下旬から8月中旬頃まで、鉢植えの40数品種のきれいなが境内を埋め尽くします。

大蓮寺のホームページには京都を撮り続ける写真家水野克比古さんの美しい蓮の写真が載っています。また、後光明天皇が、夫人の安産祈願を大蓮寺の和尚に命じ、無事に皇女が誕生したことから、「安産祈願の寺」としても知られています。

春を告げるほのかな香りに癒される

年始から大寒にかけて、大蓮寺ではソシンロウバイ(素心蝋梅)の花が咲きます。寺院が密集している西寺町通沿いの小さな門から入ると、思わず驚嘆の声をもらしてしまうほど見事なロウバイが迎えてくれます。

柵で囲ってありますが、近づいて見やすいように足場が作ってあります。上の写真は、1月末に足場に乗って本堂に向かって撮ったもの、下の写真は反対側から山門に向かって撮ったもので、同じロウバイの木です。まだつぼみがあったので、満開はもう少し先です。

近くで見ると、半透明のロウに似た質感の黄色のかわいい花です。甘くて芳しい香りを境内の一面に漂わせています。ロウバイは、英名をWinter sweet(ウィンター・スウィート)といいます。

なお、ロウバイは漢字で「蝋梅」と書きますが、ロウバイはロウバイ科で、梅はバラ科です。つまり、ロウバイは梅ではありません。花はポロポロと散りやすいので、触らないでください。

ロウバイの他にも境内には、鉢植えの花があります。下の写真は、木瓜(ボケ)の花です。開花にはまだ早く、ほとんどがつぼみです。200を超える品種がありますが、一般的な開花期は3月~5月です。

花の少ない寒い冬だというのに、大蓮寺の境内は花であふれています。寒い時期にも寺に来られる方への「おもてなし」の心を感じます。

鉢植えですが、梅の花も咲いています。

大蓮寺は、京都市内の観音様を巡る「洛陽三十三所観音霊場」の第八番札所です。開門中は本堂脇壇に安置されている十一面観音菩薩を参拝できます。寒い冬は訪れる人も少なく、ゆっくり鑑賞できます。



🌸アクセス
京都市左京区正往寺町457(東山二条西入ル一筋目下ル)
バス:京都市営バス「東山二条」または「東山仁王門」バス停 徒歩3分

🌸ホームページURL
大蓮寺オフィシャルサイト
http://www.anzan-no-tera.jp/index.html

🌸公衆トイレ
なし

📷周辺の見所
平安神宮、細見美術館

2017/01/28

清凉寺の梅と湯豆腐ランチ|京都知られざる穴場の絶景

清凉寺(せいりょうじ)は、嵯峨釈迦堂とも呼ばれる浄土宗の寺院です。源氏物語の主人公光源氏のモデルとされる源融(みなもとのとおる)の山荘「棲霞観」の跡に立っています。

嵐山の方向から来ると、2階建で上層にも下層にも屋根のある二重門の仁王門が見えてきます。「嵯峨野の顔」とも称される仁王門をくぐると、嵯峨野エリアではひときわ広い境内に出ます。

本山級の風格を備える広い屋根の本堂

広い境内には、本瓦葺きのゆったりした姿をした本堂(釈迦堂)、阿弥陀堂や多宝塔などが配置されています。本堂には、本尊の釈迦如来立像(国宝)を安置しています。本尊の胎内には絹製の五臓六腑が納められていたことから、お釈迦様の生きている姿を伝えた「生身の釈迦」と呼ばれています。

本堂の拝観は有料ですが、本堂のほかに大方丈や、その前庭の小堀遠州の作庭とされる枯山水庭園を拝観できます。霊宝館の特別公開(4月・5月、10月・11月)は別料金で、旧棲霞寺本尊の阿弥陀三尊像などの国宝や重要文化財が公開されます。

梅を愛でた後は至福の湯豆腐ランチへ

本堂の右手(東側)には阿弥陀堂があり、その周囲には梅の木があります。本堂や阿弥陀堂と梅の花との競演は、実に素晴らしい光景です。撮影した1月下旬、阿弥陀堂前の紅梅は咲き始めですが、白梅はもう少しで見頃という感じでした。

また、境内には、京料理ゆどうふ店「竹仙」があります。繁忙期には観光客が行列をなして買い求める老舗豆腐店「森嘉」の豆腐を使用した湯豆腐などを味わえます。森嘉は、仁王門を出て東へすぐの場所に店を構えています。


多宝塔の前には、紅梅があります。こちらの梅は、まだぽつぽつと花を付けているだけでした。多宝塔の周辺は、紅葉もきれいです。多宝塔の裏手には、源融の父の嵯峨天皇、檀林皇后、源融の塔が並んでいます。

清凉寺の境内のあちこちに梅の木が植えられていますが、ガイドブックでは梅の名所として紹介されていない穴場の名所です。梅の花が咲く時期は観光客は少なく、心静かに京都の美の絶景を味わうことができます。



🌸アクセス
京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
バス:京都市営バス・京都バス「嵯峨釈迦堂前」(西へ徒歩2分)

🌸ホームページ
清凉寺(嵯峨釈迦堂)オフィシャルサイト
http://seiryoji.or.jp/

🌸公衆トイレ
あり(きれい)

📷周辺の見所
宝筐院、大覚寺、二尊院、常寂光寺、祇王寺