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2017/03/26

京都市街中心部に佇む菅大臣神社|京都知られざる穴場の絶景

菅大臣神社(かんだいじんじんじゃ)は、京都市中心部の四条烏丸近くの住宅街の中にあります。三方から細道が社殿に通じていますが、気を抜いていると通り過ぎてしまいます。

菅大臣って誰?と思われるかもしれませんが、学問の神様、菅原道真公のことです。道真公は、学者出身の政治家として異例の出世を重ね、右大臣にまで昇られた方です。

中心市街地の住宅街にひっそりたたずむ神社

道真公を祀る神社を天満宮といいます。この神社の扁額にも天満宮と書かれています。この地は菅原氏累代の邸宅菅家廊下といわれた学問所の跡だと伝えられています。

また、道真公が旅立つ際に、「東風吹かば…」と詠んだ飛梅の地と伝えられています。梅は、左遷された道真の後を追って、一晩のうちに大宰府まで飛んでいったといいます。

古くは天神御所・白梅殿と称された

鳥居前の狛犬と燈籠を紅梅が彩っています。春限定の美しい光景です。神社の境内は広くないですが、梅の他にも椿ボケの花が咲いていました。

道真公の誕生の地とも伝えられており、鳥居の斜め前には、道真公の産湯に使われた誕生水を汲んだといわれる「天満宮誕浴の井」があります。

鳥居をくぐると、すぐ右手にはの木があり、ちらほら花を付けています。上の写真でもわかりますが、本殿の脇にも美しい紅梅があります。

現在の本殿は、1869年に下鴨神社から1835年に建立された本殿を移築したものです。幣殿と合わせて八棟造りで、銅巻柿葺の豪華な建築となっています。

本殿の右側にある狛犬は、右前足を上げて、足の甲にを載せた珍しい姿をしています。まるで手招きをしているかのようですので、注目して見てみてください。

下の写真の駒札の後ろに桜の木があるのが見えますでしょうか。桜が満開になるまで、梅の花がもってくれると最高の競演になります。

5月の日曜日に道真公を偲ぶ例祭が行われます。前日の宵宮祭では、山伏によるお練りや境内で護摩木が焼かれます。例祭当目は、拝殿で茂山千五郎社中による狂言奉納があります。

また、仏光寺通をはさんで北側の露地には、道真公の父・菅原是善(すがわらのこれよし)を祀っている北菅大臣神社があります。仏光寺通には昭和18年に建てられた「菅家邸址 紅梅殿」の石標があり、この地の歴史を今に伝えています。



🌸アクセス
京都市下京区菅大臣町187
バス:京都市営バス「西洞院仏光寺」バス停 北へ徒歩2分
電車:京都市営地下鉄「四条駅」・阪急電車「烏丸駅」 徒歩5分

🌸ホームページURL

🌸公衆トイレ
なし

🌸周辺の見所
杉本家住宅

2017/03/19

車折神社の梅と早咲きの桜|京都知られざる穴場の絶景

車折(くるまざき)神社は、嵐山に近い所にあります。境内に芸能人がこぞって訪れる芸能神社があることで知られています。また、かつて画家の富岡鉄斎が宮司を務めていました。

車折神社の御祭神である清原頼業(きよはらのよりなり)公は、平安時代後期の著名な儒学者です。学業成就はもとより、金運や良縁など様々なご利益をいただけます。

桜の名所は梅も美しい

芸能神社に参拝する前に、車折神社の神様をまつる本殿に参拝してください。本殿で参拝を終えると、中門前の見事な枝垂れ梅が目に飛び込んできます。

車折神社の前身は、頼業公の菩提を弔うために建てられた廟(びょう)です。生前に頼業公がを愛したことから、廟の周りに多くの桜の木が植えられました。

春になると桜の花が咲き乱れることから、桜の宮と称されるほどでした。現在も早咲きの桜から遅咲きの桜まで約15種、40本の桜のある桜の名所です。

上の写真は、京都で唯一、清少納言を祀る清少納言社の横の桜です。例年3月中旬が見頃です。小さい神社に次々と人が来るので、人を入れずに写真を撮るのは一苦労です。

上の写真は、芸能神社の横にある鳥居と河津桜(かわづざくら)です。河津桜は、早咲きの桜で枝垂れ梅が見頃を迎える頃に咲き始め、3月上旬頃に見頃を迎えます。

鳥居の向こうには、名前の書かれた朱塗りの玉垣がずらっと並んでいます。意外に安い(?)1枚13,000円で、奉納すれば2年間掲出されます。

上の写真は、社号柱の近くにある寒緋桜(かんひざくら)です。濃紅色の花が鮮やかな桜です。普通の桜より開花は早く、例年3月中旬に見頃を迎えます。

梅と同時期に早咲きの桜を楽しめることが分かっていただけたと思います。4月上旬にかけて品種の異なる桜が順番に咲き、中でも3月下旬に見頃を迎える日本画家の冨田渓仙が奉納した渓仙桜が有名です。

中門前では、アセビ(馬酔木)が穂になって白い花を咲かせていました。馬酔木の由来は、馬が食べると毒で酔ったような状態になるからだそうです。

京福電鉄車折神社駅で下車すると、目の前は車折神社の裏参道です。観光客で混雑する前の穴場となる朝に、途中下車して一足早く春の花咲く車折神社を訪れてみてください。


🌸アクセス
京都市右京区嵯峨朝日町23
バス:京都市バス・京都バス「車折神社前」 北へ徒歩約3分
電車:京福電鉄嵐山本線「車折神社駅」すぐ

🌸ホームページURL
車折神社オフィシャルサイト
http://www.kurumazakijinja.or.jp/

🌸公衆トイレ
あり

🌸周辺の見所
鹿王院

2017/03/11

遍照寺と源氏物語「夕顔」|京都知られざる穴場の絶景

遍照寺(へんじょうじ)は、嵯峨野にある真言宗御室派の寺院です。源氏物語にゆかりのある寺ですが、あまり知られていない穴場の寺院です。

遍照寺からすぐの所に師走の鯉揚げで知られる名勝広沢池(ひろさわのいけ)があります。遍照寺はかつてこの池畔にあり、多宝塔や釣殿など数々の堂宇が並ぶ広大な寺院でした。

源氏物語「夕顔」ゆかりの寺

寺の建立の際に庭池として造営されたと伝わる広沢池には、金色の観世音菩薩を祀る観音島があったといいます。また、観月の名所であり、広沢池の月を詠んだ詩歌が多く残されています。

いにしへの人は 汀(みぎは)に影たえて 月のみ澄める 広沢の池(源頼政

遍照寺は、989年に宇多天皇の孫の寛朝(かんちょう)が開きました。寛朝は、晩年は高野山の座主になり、真言宗で初めて僧官制の頂点に位置たつ大僧正になった僧です。成田山新勝寺の開山の祖でもあります。

そんな方が創建された寺院なので、さぞかし荘厳を極めていたことでしょう。寛朝の没後は衰退と復興を繰り返しながら、江戸時代に現在地に移されています。

上の写真は護摩堂(本堂)で、本尊の十一面観音立像が創建時の姿で安置されています。同時期に創られ、地元で広沢の赤不動さんと親しまれる不動明王坐像とともに国の重要文化財に指定されています。

こじんまりとした境内ですが、いつも四季折々の花が迎えてくれます。撮影した3月中旬、護摩堂の前には、鉢植えの白梅が置かれていました。

護摩堂の横には、枝垂れの紅梅もあります。こちらは見頃を迎えていました。境内のあちこちでサザンカが咲いていますが、見頃過ぎです。下の写真は、2週間前の2月下旬に撮影したサザンカです。

最後に遍照寺の源氏物語とのゆかりについての話です。紫式部が20歳のとき、かつて広沢池畔にあった遍照寺である事件が起こります。

第62代村上天皇第七皇子の具平親王(ともひらしんのう)は、寛朝の招きにより、大顔を伴い遍照寺を訪れました。しかし、大顔は月見の最中に急逝してしまいます。

大顔は、親王家に仕える雑役の女性でした。この身分違いの恋や遍照寺の事件などは、光源氏の目にとまり愛されたが、物の怪にとりつかれて死んでしまう夕顔の話の土台になったといわています。

穴場の遍照寺で源氏物語に思いをはせた後は、時代劇や映画のロケにもよく使われる風光明媚な広沢池、そして、世界遺産大覚寺も徒歩圏内ですので、セットで訪問するのがおすすめです。



🌸アクセス
京都市右京区嵯峨広沢西裏町14
バス:京都市営バス「広沢池・佛大広沢校前」バス停 南へ徒歩4分

🌸ホームページURL
遍照寺オフィシャルサイト
http://www.eonet.ne.jp/~henjouji/index.htm

🌸公衆トイレ
なし

🌸周辺の見所
広沢池、大覚寺、佛教大学宗教文化ミュージアム

2017/03/05

北野天満宮満開の梅と建築美|京都知られざる穴場の絶景

早春の京都で絶対行くべき名所を聞かれたら、迷わず北野天満宮と答えます。境内には珍種の梅を含め50種約1,500本の梅があり、境内一円で梅が咲き誇る絶景は必見です。

毎年、梅の開花に合わせて1月下旬か2月上旬頃から梅苑が公開されます。梅苑は有料ですが、無料のエリアも十分見応えがあります。まず、無料のエリアから見ていきましょう。

梅が咲き誇る全国天満宮の総本社

楼門から拝殿に向かうと三光門(さんこうもん)と呼ばれる中門があります。1607年に豊臣秀賴が造営した門で、国の重要文化財に指定されています。「天満宮」の額は、後西天皇(ごさいてんのう)の宸筆です。

檜皮葺(ひわだぶき)で装飾性豊かな軒唐破風千鳥破風の門の屋根は、遠くからでも圧倒される重厚感があります。中門の脇には白梅があり、花を咲かせると荘厳な中門の1年を通じて最も美しい姿を演出します。

中門の左脇に狛犬が置かれています。よく見てください。狛犬の頭にがあります。狛犬は口を閉じていますが、反対側には角がなく口を開けている獅子がいます。

中門の前に下げられた提灯には、北野天満宮の神紋の「星梅鉢紋(ほしうめばちもん)」が入っています。反対側にはが描かれた堤燈が下げられています。

上の写真は、国宝本殿の東側です。八棟造という建築様式で造られています。左が拝殿、右が本殿、中央が石の間で一段下がり、拝殿と本殿をつないでいます。

上から見ると、屋根の棟木がエの字形をしています。後の日光東照宮などの権現造(ごんげんづくり)の原型とされています。八棟造の八は多数を意味しており、棟の数は7つです。

上の写真は、神楽殿とその前の梅です。神楽殿では、狂言や日本舞踊のほか、毎月25日に神楽舞が奉納されます。

また、和太鼓演奏やミュージシャンのライブにも使われています。旧暦の七夕には、赤ちゃんの北野七夕祭泣き相撲が開催されます。

上の写真は、本殿の西側にある摂社末社です。本殿を囲むように50の摂社・末社が建ち並んでいます。朱塗りの摂社・末社と梅の白い花がよく合います。摂社の地主社(じぬししゃ)は、天満宮の創建以前からある、境内で最も古い社です。

梅の木が、本殿の裏側にもたくさんありますので必見です。以上が無料ゾーンです。これだけでも十分楽しんでいただけると思います。飛梅伝説が伝わる本殿前の梅の御神木は、3月初めはまだ咲き始めでした。

日本人が愛してきた自然美を味わう

境内を一通り見たら、最後に有料の梅苑で梅を鑑賞しましょう。梅苑御土居紅梅殿付近の3つのエリアからなります。御土居は、紅白の枝垂れ梅がメインのゾーンです。

梅苑は、3月下旬まで開苑されます。梅の間を縫うように散策路を歩けます。一重咲や八重咲、花弁の色や大きさが様々な梅を楽しめます。

入場料には、梅苑内の茶屋のお茶と茶菓子が付いてきます。お茶は梅こぶ茶(ポットのお湯を入れる)、お菓子は老松の麩焼煎餅です。

上の写真は、国宝北野天神縁起絵巻に描かれている菅原道真公の邸宅を再現した紅梅殿です。絵巻には、大宰府に左遷されることになり、京都を離れる際に詠んだ「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春を忘るな」の和歌と共に紅梅殿が描かれています。

平安時代に宮中で行われていた曲水の宴などの文化的行事のほか、神前結婚式もここで行われています。

上の写真は、紅梅殿前にある紅梅殿別離の庭です。北野天神縁起絵巻に描かれた庭を再現したもので、小川が流れ、梅の花が咲き誇り、本殿を見渡すことができる贅沢な空間です。

北野天満宮の周辺にはホテルがありませんので、朝は参拝者が少ない穴場の時間帯です。花王の研究によると、梅の花は「開花直後の朝に最も香気量が多く、フレッシュな香りを放つ」ので、参拝者の少ない朝の訪問をおすすめします。



🌸アクセス
京都市上京区馬喰町
バス:京都市営バス「北野天満宮前」バス停
電車:京福電気鉄道/北野線「北野白梅町駅」(東へ徒歩6分)

🌸ホームページURL
北野天満宮オフィシャルサイト
http://kitanotenmangu.or.jp/index.php
北野天満宮Facebook
https://www.facebook.com/kitanotenmangu
北野天満宮Twitter
https://twitter.com/kitano_bunka
🌸公衆トイレ
あり(普通)

📷周辺の見所
平野神社、上七軒、大将軍八神社、千本釈迦堂(大報恩寺)

2017/02/25

妙法院の梅と国宝の庫裏|京都知られざる穴場の絶景

妙法院(みょうほういん)は、天台宗の寺院です。東山の青蓮院、大原の三千院と共に代々皇族から門主を迎えた天台三門跡のひとつです。

妙法院は、普段は非公開で観光客にあまり知られていない寺院です。千体の国宝千手観音坐像で有名な三十三間堂蓮華王院本堂)は、妙法院が所有・管理している仏堂です。

※国宝の庫裏は、保存修理工事が令和8年度まで続く予定です。

幕末の歴史舞台にもなった名門寺院

上の写真は、国宝に指定されている庫裏(くり)です。国宝の庫裏は、妙法院の他には宮城県の瑞巖寺(ずいがんじ)しかありません。庫裏は、寺院の台所であり、居住する場所です。

豊臣秀吉方広寺大仏殿の落慶法要の際、千僧供養を行ったときの食事を準備した遺構と伝えられていますが、正確な建立年代は明らかでありません。

高さは18mもあり、本瓦葺きの屋根の上には煙出がついています。内部の小屋組などの意匠に桃山時代の気風をよく現わしているとされています。

庫裏の唐破風を乗せた玄関の前には、紅枝垂れ桜が植えられています。満開の桜が庫裏を美しく彩る光景は、京都らしい美しさを感じさせる絶景です。

上の写真は、重要文化財に指定されている玄関です。撮影した2月下旬、玄関前の庭では、白梅が見頃になっていました。

玄関と大書院は、東福門院(第2代将軍徳川秀忠の五女、後水尾天皇の中宮)の入内時に御所に造営された殿舎の一部を賜ったものと伝えられています。

上の写真は、宸殿(しんでん)です。皇族や公家が住持を務める門跡寺院に特有の建物です。幕末の七卿落ち(しちきょうおち)という歴史の舞台として有名です。

1863年に起きた八月十八日の政変というクーデターで長州藩は京都を追われることとなり、藩兵千余人と失脚した尊王攘夷派の7人の公家は、妙法院から長州へと下りました。

宸殿の前には、紅白の梅の花が咲いています。紅白そろって見頃を迎えていました。

毎年5月に行われる「五月会」や「非公開文化財特別公開」が開催されているときは、通常非公開の伽藍内部が公開されます。



🌸アクセス
京都市東山区妙法院前側町447
バス:京都市営バス「東山七条」バス停
電車:京阪電気鉄道京阪本線「七条駅」東へ徒歩7分

🌸ホームページURL
京都観光Navi:妙法院

🌸公衆トイレ
あり(きれい)

🌸周辺の見所
智積院、三十三間堂、養源院、豊国神社、方広寺

2017/02/19

智積院の梅と国宝の障壁画|京都知られざる穴場の絶景

智積院(ちしゃくいん)は、真言宗智山派(ちさんは)の総本山です。末寺は約3,000ヶ寺にもおよび、初詣の参拝者の多いことで有名な千葉県の成田山新勝寺もそのひとつです。

智積院は、紫陽花、寺紋の桔梗紅葉など、四季折々の風景を楽しむことができる花の名所として知られています。早春にはが、金堂へと向かう参道の両側を彩ります。
 

梅の香り春の風情が漂う総本山

参道脇のほか金堂前や金堂裏のあじさい苑に紅白の梅が、植えられています。撮影した2月中旬、艶やかな濃い紅色の梅が、境内を彩っていました。梅の見頃は、例年2月中旬ごろから3月中旬ごろまでです。

智積院が現在のように広大な寺になった背景には、智積院が歩んだ少々複雑な歴史があります。智積院は、もともと根来山(和歌山県岩出市)にあった大伝法院の塔頭でした。

数ある塔頭の中で、智積院は学頭寺院(僧侶に学問を授ける最高指導者)でした。根来山は、最盛期には約6,000人の学僧を擁していたといいます。

大伝法院は強大な勢力となったため、それを危惧した豊臣秀吉と対立していました。1585年に秀吉の攻撃により、根来山内の堂塔のほとんどが消失してしまいました。

当時の智積院の住職・玄宥(げんゆう)は、智積院の再興の訴願を続け、秀吉の死後、1601年に徳川家康から豊国神社の付属寺院の土地や建物を与えられ、智積院を再興しました。

その後、1615年に豊臣氏が滅び、隣接地にあった秀吉が3歳で死去した鶴松(棄丸)の菩提のため創建した祥雲寺の寺地を与えられてさらにその規模を拡大しました。

祥雲寺の建物は、1682年の火災で焼失し、今は何も残っていません。この時、障壁画は大部分が助け出されました。

現在、智積院が所有する長谷川等伯一門による国宝の「桜図」や「楓図」をはじめとする桃山時代の数々の障壁画は、祥雲寺の書院にあったものです。

金堂は、明治15年に火災で消失してしまいましたが、昭和50年の弘法大師誕生1200年記念事業で再建されました。金堂にはご本尊の大日如来像が安置されています。

上の写真は、弘法大師空海の像を安置している大師堂です。金堂の南隣の明王殿の前でも梅が咲いています。明王殿には不動明王が安置されています、建物は、京都四条の大雲院の本堂を譲り受けたものです。

紅白の梅はコントラストが華やかで、日が差し込むとさらに幻想的な雰囲気になります。智積院は混雑することはありませんので、穴場の梅の名所で早春の絶景を静かに楽しめます。



🌸アクセス
京都市東山区東瓦町964番地(東大路通七条下ル)
バス:京都市営バス「東山七条」バス停
電車:京阪電気鉄道京阪本線「七条駅」東へ徒歩7分

🌸ホームページURL
智積院オフィシャルサイト

🌸公衆トイレ
あり(きれい)

🌸周辺の見所

2017/02/04

京都御苑で早春を思いのままに|京都知られざる穴場の絶景

京都御苑(きょうとぎょえん)は、都会の公園でありながら千年の歴史と梅、桜、紅葉など四季折々の豊かな自然に囲まれたスポットです。例年1月中旬から3月上旬にかけて、が花を咲かせます。

京都御苑の梅は、幕末の戦いの弾痕が残る蛤御門近くの梅林宗像神社北側など数か所にまとまって植えられています。京都御苑全体で約200本あり、9割近い梅が梅林にあります。

梅を愛で思いのままに過ごす


撮影した2月上旬、梅林の紅梅と白梅は、早いものは見頃になっていました。全体的にはまだちらほらで、これから咲き始める感じです。

梅林には、一本の木から紅白の花を咲かせる「思いのまま」という珍しい梅が数本あります。2 月下旬頃、淡い白花に交じって、薄紅色の花が咲き始めます。

また、九條池にかかる高倉橋の北東に御苑の梅を代表する九條家ゆかりの「黒木の梅」があります。3月上旬頃に咲き始め、花は濃紅色で大輪の八重咲きです。丸太町通りからだと堺町御門の北西です。

早咲きの梅は、丸くてかわいい鮮やかに色づいたつぼみがふくらんでいました。気温の上昇と共に花芽は休眠期を終えて開花しますので、3月上旬にかけて変化が楽しめます。

梅の花をよく見ると、色や形状からして品種が異なるものがあります。約20品種が植えられているそうですが、品種名のプレートがないのが残念なところです。

国民公園協会のSNSに最新情報が載っていますので、開花状況をチェックしてから行くと、確実に花の見頃を楽しめます。かわいい花もさることながら、枝ぶりにも注目してください。

出水の小川のそばでソシンロウバイ(素心蝋梅)の花が咲いていました。ソシンロウバイは宗像神社北側にもあります。また、児童公園には花の中央が暗い赤色のロウバイがあります。1月上旬から咲き始めます。

また、梅と交代で3月中旬頃から4月中旬頃までの花が咲きます。約70本の桃が植えられている桃林は、梅林の北隣にあります。

桜は、早咲きの枝垂れ桜が3月中旬から咲き始めます。桜の時期はとても混雑しますので、早春の京都御苑で思いのままにゆっくり楽しんでください。



🌸アクセス
京都市上京区京都御苑
バス:京都市営バス バス停多数
電車:京都市営地下鉄「今出川駅」・「丸太町駅」

🌸ホームページURL
環境省京都御苑管理事務所オフィシャルサイト
https://www.env.go.jp/garden/kyotogyoen/index.html

一般財団法人国民公園協会オフィシャルサイト
http://fng.or.jp/kyoto/

🌸公衆トイレ
あり

📷周辺の見所
相国寺、護王神社、梨木神社

2017/01/28

清凉寺の梅と湯豆腐ランチ|京都知られざる穴場の絶景

清凉寺(せいりょうじ)は、嵯峨釈迦堂とも呼ばれる浄土宗の寺院です。源氏物語の主人公光源氏のモデルとされる源融(みなもとのとおる)の山荘「棲霞観」の跡に立っています。

嵐山の方向から来ると、2階建で上層にも下層にも屋根のある二重門の仁王門が見えてきます。「嵯峨野の顔」とも称される仁王門をくぐると、嵯峨野エリアではひときわ広い境内に出ます。

本山級の風格を備える広い屋根の本堂

広い境内には、本瓦葺きのゆったりした姿をした本堂(釈迦堂)、阿弥陀堂や多宝塔などが配置されています。本堂には、本尊の釈迦如来立像(国宝)を安置しています。本尊の胎内には絹製の五臓六腑が納められていたことから、お釈迦様の生きている姿を伝えた「生身の釈迦」と呼ばれています。

本堂の拝観は有料ですが、本堂のほかに大方丈や、その前庭の小堀遠州の作庭とされる枯山水庭園を拝観できます。霊宝館の特別公開(4月・5月、10月・11月)は別料金で、旧棲霞寺本尊の阿弥陀三尊像などの国宝や重要文化財が公開されます。

梅を愛でた後は至福の湯豆腐ランチへ

本堂の右手(東側)には阿弥陀堂があり、その周囲には梅の木があります。本堂や阿弥陀堂と梅の花との競演は、実に素晴らしい光景です。撮影した1月下旬、阿弥陀堂前の紅梅は咲き始めですが、白梅はもう少しで見頃という感じでした。

また、境内には、京料理ゆどうふ店「竹仙」があります。繁忙期には観光客が行列をなして買い求める老舗豆腐店「森嘉」の豆腐を使用した湯豆腐などを味わえます。森嘉は、仁王門を出て東へすぐの場所に店を構えています。


多宝塔の前には、紅梅があります。こちらの梅は、まだぽつぽつと花を付けているだけでした。多宝塔の周辺は、紅葉もきれいです。多宝塔の裏手には、源融の父の嵯峨天皇、檀林皇后、源融の塔が並んでいます。

清凉寺の境内のあちこちに梅の木が植えられていますが、ガイドブックでは梅の名所として紹介されていない穴場の名所です。梅の花が咲く時期は観光客は少なく、心静かに京都の美の絶景を味わうことができます。



🌸アクセス
京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町46
バス:京都市営バス・京都バス「嵯峨釈迦堂前」(西へ徒歩2分)

🌸ホームページ
清凉寺(嵯峨釈迦堂)オフィシャルサイト
http://seiryoji.or.jp/

🌸公衆トイレ
あり(きれい)

📷周辺の見所
宝筐院、大覚寺、二尊院、常寂光寺、祇王寺

2017/01/21

梅の香りと干支大絵馬の北野天満宮|京都知られざる穴場の絶景

北野天満宮は、菅原道真(すがわらのみちざね)公を祀っている神社です。京都人は、北野天満宮のことを「北野の天神さん」と呼んでいます。

毎月25日は縁日で、境内にグルメや骨董などの露店が出店する天神市が開かれ、多くの人でにぎわいます。また、この日は特別に宝物殿が公開(有料)されます。縁日は、菅原道真公の誕生日の6月25日と亡くなられた2月25日に由来しています。

楼門でジャンボ干支絵馬がお出迎え

ひときわ大きい一の鳥居から楼門へ進むと、ジャンボ干支絵馬が掲げられていました。この大絵馬は毎年12月上旬に楼門に取り付けられるので、京都の師走の風物詩として知られています。

シャンボ絵馬は、釘は一本も使われていません。神職や宮大工が重さ100kgを超える巨大な絵馬を運び込み、楼門に取り付けます。絵馬は1月25日まで掲げられます。

梅の香りは開花直後の朝が最高

北野天満宮といえば、道真公がこよなく愛した梅の名所です。撮影した1月中旬、宝物殿の前にある白梅は、もう満開近くまで咲いていました。境内には梅苑を含め50種、約1500本の梅の木があり、品種の多さ、木の数ともに京都髄一です。

毎年、梅の開花に合わせて1月下旬か2月上旬ころから梅苑が公開されます。有料ですが、茶屋でお茶と茶菓子をいただけます。梅の間を縫うように延びる散策路を歩けば、梅の香りに包まれます。

梅苑以外にも境内の至る所で梅の花を見ることができます。「飛梅伝説」が伝わる本殿前の御神木の梅「紅和魂梅(べにわこんばい)」は、樹齢300年以上と推定されています。

撮影した1月下旬、絵馬所の前にある早咲きの寒紅梅は、もう見頃を迎えていました。花王の研究によると、梅の花は「開花直後の朝に最も香気量が多く、フレッシュな香りを放つ」ので、参拝者の少ない朝の訪問をおすすめします。

梅の開花の状況は、北野天満宮のTwitterやFacebookで発信されています。梅は、3月末頃まで楽しめます。

裏の社も併せてお参りするのが習わし

国宝本殿で参拝したら、本殿の裏へまわります。摂社や末社がありますが、本殿の背面にも三柱の神様が祀られています。道真公の御神座と背中合わせの御神座「御后三柱(ごこうのみはしら)」で祀られているのは、道真公の御先祖の天穂日命、祖父の菅原清公、父の菅原是善の三柱の神様です。

撮影の少し前に積雪があったので、屋根にまだ少し雪が残っていました。京都市中心部での積雪は年に数日しかありませんので、京都の雪化粧を見られたあなたはラッキーです。



🌸アクセス
京都市上京区馬喰町
バス:京都市営バス「北野天満宮前」バス停
電車:京福電気鉄道/北野線「北野白梅町駅」(東へ徒歩6分)

🌸ホームページURL
北野天満宮オフィシャルサイト
http://kitanotenmangu.or.jp/index.php
北野天満宮Facebook
https://www.facebook.com/kitanotenmangu

🌸公衆トイレ
あり(普通)

📷周辺の見所
平野神社、上七軒、大将軍八神社、千本釈迦堂(大報恩寺)

水火天満宮の梅と水火の用心|京都知られざる穴場の絶景

菅原道真公を祀る天神社・天満宮は、全国に約1万2千社もあります。947年に創建された総本社の「北野天満宮」よりも古い、923年に創建された日本最初の天満宮が、水火天満宮(すいかてんまんぐう)です。

京都市内にはこのほか、誕生の地と伝わる「菅大臣神社」や「菅原院天満宮神社」、北野天満宮の前身ともいわれる「文子天満宮」などがありますので、天満宮巡りをすることもできます(洛陽天満宮25社巡り)。

水難・火難からお守りくださる天神


菅原道真公といえば、現代では学問の神様として広く信仰されています。水火天満宮は、都の水害・火災を鎮めるために、醍醐天皇の勅願により菅原道真公の神霊を勧請し建立された神社ですので、学業等の他に水難・火難除けで崇敬を集めています。

京都の人々は、度重なる洪水や火災に悩ませられていました。千年以上たった現代でも、近年は豪雨による水害が相次いでおり、いつの時代にも欠かせない神様です。

菅原道真公が愛した梅めぐり

は、阿呼(あこ)と呼ばれていた幼い頃から道真公がこよなく愛した花です。わずか5歳で詠んだ和歌、11歳で作った漢詩にも梅の花が出てきます。

水火天満宮の鳥居は、堀川通沿いと天神公園の2か所にあります。堀川通沿いの鳥居から境内に入ると、右手に紅梅、左手に白梅が迎えてくれます。撮影は1月中旬、左手の白梅は、まだ咲き始めでした。

つぼみも硬いものとほころんでいるものがあり、様々な姿を楽しめます。満開に向かって徐々に姿を変えていく過程を見るのも、美しい花の楽しみのひとつです。

続いて、右手の紅梅。白梅よりもさらに咲き始めといった感じです。花はまだぽつぽつとしか咲いていません。花は開ききっていないものは丸みをおびていて、咲き始めの時期ならではのかわいらしい姿を楽しめます。

梅のほか、境内には紅枝垂れ桜の木が2本あります。小さな神社なので、桜が境内を覆うように咲き誇ります。穴場の桜の名所です。



🌸アクセス
京都市上京区扇町722-10 (堀川通寺ノ内上ル)
バス:京都市営バス 「天神公園前」バス停

🌸ホームページURL
水火天満宮オフィシャルサイト
http://www.suikatenmanguu.com/index.html

🌸公衆トイレ
なし

📷周辺の見所
茶道資料館、宝鏡寺、本法寺、妙蓮寺